不細工な男だと思った。 ディズニー映画の、悪役のトカゲみたいな、がちゃついた前歯と愛想の悪い目が目立っていて、それ以外は特別でもなんでもない男の子だった。 そこらへんによくいるサブカル男子でしかなかった。 彼の存在を認知したのは、彼がサークルに入ってきてから2年目のときで、それまではわたしと彼はただの「サークルの人」だった。話をすることすらなかった。
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