セックスや自慰行為などの性行動を強迫的に繰り返してしまい、それが原因で社会的損失や身体的損失、さらに経済的損失を被ってしまう「セックス依存症」の問題。昨今は芸能人の不倫スキャンダルなどがきっかけとなり、依存症の一種として広く知られるようになりました。 ソーシャルワーカー(精神保健福祉士・社会福祉士)として、長年さまざまな依存症分野の臨床に携わる斉藤章佳さんの著書『セックス依存症』(幻冬舎刊)によれば、当事者が依存症となる素因には、幼少期の生育環境や両親との関係が強く影響するとされています。 なかには家族と暮らす日常のある出来事、子どもにとっての心的外傷(トラウマ)となり、将来大人になったときに性依存症に陥る素因となることもあるようです。以下は子どもの頃に両親のセックスを観てしまった30代女性のケースです(以下、斉藤さんの寄稿)。 (30代女性・Jさんのケース) Jさんは小学生のころ、木造の