大日本印刷(DNP)は5月8日、主婦の友社と資本・業務提携することで合意したと発表した。DNPは主婦の友社株式を取得し、保有比率を既存保有分と合わせ約39%に引き上げ、筆頭株主になる。DNPは丸善、ジュンク堂を傘下にするなど、出版事業の強化を進めている。 DNPは主婦の友社に取締役1人、監査役(非常勤)1人を派遣する。経営方針は「主婦の友社の独自性を尊重していく」として、従業員の雇用も特に変更はないとしている。 主婦の友社はコスト見直しなどを図ってきたが、経営基盤の強化と財務体質の改善が急務になり、新しいコンテンツビジネスへの取り組みに向けたパートナーを求めていたという。 今後、生活者視点に立ったコンテンツ作りや、書籍と電子出版を組み合わせるなど、多様なメディアを効率的に制作する体制の構築、部数最適化による返本率の改善などに共同で取り組んでいく。