友人と遊んでいても、孤独を感じるときがある。 その日は、友人たちと4人で居酒屋に集まり飲んでいた。共通の話題で盛り上がり、楽しい時間は過ぎていく。しかし、途中からガンダムの話に切り替わった。 筆者はガンダムがわからない。 話についていけない筆者をよそに、友人たちのガンダムトークに拍車が掛かる。 白熱する議論。知識の競争。聞いたこともない固有名詞の数々が、目の前を通り過ぎては消えてゆく。筆者はただただ、ひとり寂しく鶏の軟骨揚げをつまみながら、モスコミュールをあおることしかできなかった。 ——あれから10年。 いまだにガンダムをよく知らない筆者は、会社の近くの居酒屋「美亭(よしてい)」で同僚と飲んでいた。 看板や店内の壁に、EXILEのMAKIDAIさんのサインが描かれている。マスターのNOXさんに聞くと「MAKIDAIも僕もガンダムが好きで仲良くなった」とのこと。 さらに聞くと、NOXさんは