契約の直前、姉は別の会社と契約していた生命保険や投資信託約1億円分を相次いで解約。その返還金を購入費に充てていた。 投資信託を解約した地銀によると、姉はゆうちょ銀の男性行員と一緒に来店。行員は解約手続きに同席させてほしいとしつこく求めたが、地銀側は個人情報保護の観点から拒否した。 「いつもと表情が違って『解約する』の一点張りだった。郵便局さんにだまされていたらいけないので『大丈夫ですか』と何回も確認してから解約を受け付けた」。当時対応した地銀の女性行員は、姉の様子を春田さんにこう証言した。 春田さんは契約無効を求めているが、ゆうちょ銀は「お客さまの意向に沿っており、契約書類にもサインしてもらっている」と主張。契約時に家族の同席がなかった点については「何度もご家族に説明させてほしいと依頼したが、固辞された」と強調した。 春田さんは「姉からは日ごろからいろいろな相談を受けており、家族の同席を断