「閉店セール」と聞くと、ついつい安い気がして足を止めてしまうもの。だが、何度も通りかかるうちに「この店、いつでも閉店セールをしているな……」と気づいたことはないだろうか。 ありがちなのが、時計やアクセサリーを千円で売っている「閉店セール」だ。在庫一掃とばかりに「本日閉店です!店内どれでも全品千円!」と声を張り上げる店員に釣られてか、いつも人だかりができている。近隣では「いつでも閉店セールの店」としてお馴染みだとしても、中にはそうと知らず「いま、購入しなければ」と焦って買う人もいるだろう。 こういった店は全国各地にあるようだ。業者にどんな言い分があるのかはわからないが、「いつでも閉店セール」は法律上、何の問題もないと言えるのだろうか。詐欺や誇大広告にならないのだろうか。消費者問題にくわしい前島申長弁護士に聞いた。 ●景品表示法は「不当表示」を禁止している 「本件のように、事業者(販売