前田久 やはり新作映像として制作された冒頭30分の「サマー・オブ・ラブ」を描いたシークエンスは素晴らしいと思いました。音響設計も含めて非常に美しく、京田さんの映像作家としてのセンスが炸裂しています。京田さんはロボットアニメの枠組みで新しい何かを生み出そうと真摯に考えているクリエイターで、その意識はストーリーテリング面だけではなく、演出、ビジュアル面にも表れています。テレビシリーズのときからそれが端的に表れているのが、リフボードに乗って空中戦をやるというアイデア。あれってロボットがリフに乗ることで、両手がフリーハンドになって、ポージングも自由になるんですよね。そしてトラパーに乗ることで光の波が出るので画面上に変化も付けられる。発射したレーザーやミサイル、そしてロボットが巧みに絡み合う形で画面上に印象的な動きが描けるというのが「エウレカセブン」の特色。その最新型が美しく提示されていました。 宮
![「ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」特集 (2/2) - 映画ナタリー 特集・インタビュー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/431f68b552a0748b5b75a103e3c655d6166e1f90/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fogre.natalie.mu%2Fmedia%2Fpp%2Fstatic%2Feiga%2Feurekaseven02%2Fthumb_inbox_600.jpg)