木材塗装あれこれ 私が普段行っている塗装は、オイル・フィニッシュというものである。これは北欧で開発された塗装方法で、基本的には植物性のオイルを木肌にしみ込ませて拭き取るというもの。オイルを吸い込んだ材面は、いわゆる「濡れ色」になる。その風合いがとても美しいので、材の表情を良く引き出す塗装と言われている。その反面、オイルはしみ込んだだけで塗膜を形成しないので、塗装の強度は弱い。汚れやキズに対して弱いということである。 私のオイル・フィニッシュの方法は、桐から取れる桐油に透明な合成樹脂塗料を混ぜて、それを材面に塗って拭き取り、乾いたらまた塗って拭き取るということを3回ほど繰り返す。必要に応じ、その行程の間にサンドペーパーで研ぎを入れる。最後に植物性のワックスで仕上げる。別に難しいことはない。また、失敗の可能性もほとんどない。安全確実で美しい仕上げを得られる塗装方法といえる。 私と同じような家具