2001年、スマホが登場する遥か前、ドコモから衝撃的な携帯電話が登場した。 503iシリーズ。 iアプリという新規格を搭載し、ユーザーが作ったアプリを動かせるという。 それまでもiモードによって制限はあるもののWebページは見られたが、アプリが動くのははじめて。しかも、ユーザーにも仕様を解放するという太っ腹ぶり。 そんなiアプリだが、503iシリーズでの制限はかなり厳しかった。 プログラムの容量は最大10KB。 10MBではない。10KBである。 スクラッチパッドと呼ばれる保存領域にも10KBが使えたので、実質20KB近くは使えたがそれでも恐ろしいほど少ない。 それでも自分の作ったプログラムが携帯電話で動くという魅力は計り知れないものがあり、製作に熱中した。 最初に作ったのは、迷路ゲーム。自動生成された迷路をスクロールしながら進み、ゴールを目指すという単純なもの。最後は巨大迷宮が待ち構える