維新VSみんな 改憲論議が失速しては困る(5月23日付・読売社説) 夏の参院選の構図が変わりつつある。 みんなの党が、日本維新の会との選挙協力解消を決めた。みんなの党の渡辺代表は、「基本的な価値観の相違がある以上、関係の全面的な見直しを行わざるを得ない」とその理由を語った。 維新の会の橋下共同代表によるいわゆる従軍慰安婦に関する一連の発言が主な理由だという。 両党は、ともに憲法改正を公約に掲げ、96条の改正論議を牽引(けんいん)してきた。参院選では、自民党と合わせて、憲法改正の発議可能な3分の2以上の勢力を獲得できるかどうかが焦点と見られていた。 それだけに、両党が反目するのは残念である。これによって、高まっていた憲法改正論議が、失速するようでは困る。 両党は、衆院選の反省から、参院選挙区で候補者を調整してきたが、またもやつぶしあいを演じることになる。両党の対立は、改選定数2~3の選挙区で