2006年6月3日のブックマーク (2件)

  • 時々、会いに行く - wHite_caKe

    息が詰まるような暗い夜、自己嫌悪で気持ちがぐんぐんと急降下している自分に気付き、何もかもを終わらせたいと願うとき。 私は時折、『彼女』に会いに行きます。 小学校一年生の『彼女』のクラスには、普段はにこにこしているのに、怒りが体内に満ちると、おそろしいほど粗暴な振る舞いに及んでしまう少年がいました。 身体が大きくて力の強い彼が暴れ始めると、クラスメートは全員、彼の傍から逃げ出します。机と椅子を倒し、ノートを引き裂き、暴れ、目に入るものを全て殴りつけ蹴りつける彼は、皆から恐れられていたのです。 ある日、彼はいつものように怒りの発作に見舞われ、クラスメートの女の子を殴りつけたあと、髪を掴んで床に引き倒すと、どかどかと蹴りを入れました。 大人のいない教室で、子どもたちはどうすればいいのかわからず、壁際に集まって目を見開き、震えていました。 女の子は泣き声をあげ、彼はうつぶせに倒れたまま身動きできな

    時々、会いに行く - wHite_caKe
    meltylove
    meltylove 2006/06/03
    ほんとうに綺麗だなあ。とても好きだ。
  • ヒーローはここに - wHite_caKe

    ヒーローがいない、と君はこぼす。 辛いのに、苦しんでいるのに、誰も助けにきてくれない。 仕方のないことではあるけれど、それでもヒーローがいてくれればどんなにいいかと思うよ、と。 誰も自分を救ってくれないというのは、なんて孤独なんだろうね、と。 ああだけど君、それは違う。 ヒーローはいるんだ。当にいるんだよ。私はそのことを知っている。 この世界には君を救うために知恵を絞り、死力を尽くす、君専属のヒーローがいるのさ。 ただまあ……そのヒーローは君にとっては確かに少し、頼りなく思えるかもしれないけどね。 空も飛べないし、怪力の持ち主ってわけでもないし、超能力も持っていない、 ごく当たり前の、生身の人間なんだよね、君のヒーローは。 それじゃ物足りないって? まあ、その気持ちもわかるけど。 けれど生身のヒーローというのはある意味、誰よりも勇敢だと、言えるんだよ。 空も飛べない、力も強くない、もちろ

    ヒーローはここに - wHite_caKe
    meltylove
    meltylove 2006/06/03
    綺麗で素敵な語りだと思った。