近所の大学のデザイン系の学部の卒展を見てきました。 自分の学部の卒研発表とかだと100人中80人が自分にできないようなことをやっていてすごいですが、こういうところだと100人中100人が自分にできないようなことをやっているのですごいです。 なかでもとくに目を引く作品がありました。辞書とイラストを組み合わせたような本です。右側のページにいくつかの言葉たとえばある形容詞対が辞書から引用されます。左側のページにそれを一枚の絵にしています。その魅力を言葉にすることはまったくにかなわないのだけれど。 一見、お、パターンランゲージ的なあれか?なんて思ったのだけれど、そういうのではなくて、じつにアートであると思った。言葉というより、概念を扱っていた。対立とか対比とか対照とか比較というものをひとつのオブジェクトで表現するというのは言語の苦手分野ではないかと思う。止揚っていう概念もあるけれど、単なる妥協を越