親愛なる『CALCIO2002』から原稿の依頼があった。「長友佑都のインテル移籍の経緯について、実際に何があったのかを教えてほしい」とのこと。我々インテルとしては、隠さなければならないことは何もない。また、メディアには推測の情報も多数混じっていて、それらを総合すると食い違いも生じてくるだろう。それを整理する意味も込めて、カルチョメルカート最後の2日間で何が起きたのかをここに記そう。 真っ先に明確にしておきたいことがある。それは、インテルはジャパンマネーを目当てに長友を獲得したわけではないということだ。まず最初にあったのは、「レオナルド率いるチームに若くて有能なサイドバックを加えたい」というアイデアである。 左サイドバックのポジションには、ダヴィデ・サントンという将来を嘱望される選手がいる。だがこの1年間、インテルが彼にとって大きな成長の場になることはなかった。フロントは、彼により多くの