■マンUには理想の攻撃がある 近代フットボール発祥の地、イングランド。その国のリーグで、最も高度なサッカーを志すチーム、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)に所属したのなら-。そう考えた香川真司は、思い描いた自己のプレーを簡潔な言葉で、サー・アレックス・ファーガソン監督に伝えた。5月14日、香川はマンチェスターのホテルで、マンUの指揮官と直接向かい合っていた。 「僕をどういうポジションで使おうと考えているのか、知りたかったんです。僕は、トップ下で、常に攻撃に参加したいと言いました。フォワードの選手にチャンスを作るのはもちろんですが、自分自身もゴールを奪う役目を負いたい、と。僕は、ドリブルも、シュートも、制約なく自由でありたい。攻撃こそ自分の仕事だと思っています。その気持ちを素直に伝えると、ファーガソン監督は『それは、私が真司に望んでいることのすべてだ』と言ってくれました」 今の自分がマン