表現規制の問題にも関連することで、オススメ書籍を一つ。 10年以上前に邦訳が出た書籍ですので、すでにお読みになった方もおいででしょうが A.プラトニカス/E.アロンソン=著/社会行動研究会=訳の 『プロパガンダ-広告・政治宣伝のからくりを見抜く』(誠信書房) 前からご紹介したいと思いつつ、あまりに引用したい箇所が多すぎてまとめようがなく、そのままにしていた一冊です。 この中に、おもしろい箇所があります。以下いささか長いかもですが、引用します(同書98ページより)。 <われわれは立派な人の言うことを、そうでない人が言うことよりも完全に、また容易に信じてしまう。(中略)その人の品性は、彼の持つ説得の手段のなかで最も効果的なものといっても過言ではないのである> <このアリストテレスの観察が科学的研究によって実証されるまでには、ニ、三百年の歳月が必要だった(2,300年の誤植と思われます/山本=注