青い空と丁寧な絵作りが印象的なアニメーション。すごく楽しんで観ることが出来たのだけれど、見終わった後に冷静になって考えてみると随分杜撰な脚本で映像の力でごり押ししてるなぁという印象。物語という次元では正直、大林宣彦版(原田知世版というべきか)の「時をかける少女」には遠く及ばない出来。 以下ネタバレありなので要注意。 まず、気になるのはクライマックス部分でのタイムリープの嘘である。タイムリープの使用回数を使い切った真琴だけれど、千昭のタイムリープによって最後の1回を使う前の過去に戻されたことによってもう一度タイムリープできることに気付くという部分。これは劇中のタイムリープの設定からすると明らかにおかしい。千昭のタイムリープによって過去に引き戻された以上、真琴にとって最後の1回を使ったという経験そのものが無かったことになった筈である。にも関わらず劇中での真琴は最後の1回を使ってしまったという記