工場が火災に見舞われた川崎市川崎区の老舗製菓会社を支援しようと、川崎フロンターレのサポーターが立ち上がった。ホームスタジアムで販売されている同社の名物煎餅は、試合観戦時の定番アイテムの一つ。そんな縁から、有志が仲間に募金を呼び掛け、集まった約16万5千円を同社に贈った。 火災があったのは、1909年創業の「堂本製菓」(堂本典子社長)。3月28日午前7時半ごろ煎餅の製造工場から出火。けが人はなかったが、製造ラインの一部を焼失した。現在は焼失を免れた工場内で製造を再開したが、生産量は通常の3~4割ほどという。 のりで包んだ同社の煎餅「大師巻」は進物用としても重宝されている人気商品で、「かわさき銘菓」にも認定されている。等々力陸上競技場でも試合当日は販売され、サポーターにも親しまれてきた。 義援金集めを中心となって企画したのは、サポーター団体「川崎華族」(山崎真代表)。「川崎を盛り上げよう