更新の止まったブログにばかり行き当たる。 2007年、2009年、2010年、2011年、そして2012年。 みんなブログをやめていく。声を荒げて、あるいは静かに。 時として、それすらもなく突然。 人間はやめる。ブログをやめる。簡単にやめる。 本当は別の事をやめたい。やめたい事がある。 けれども、それをやめるのは困難すぎる。 たとえば、仕事。 我が国の一般的に順調な人間が仕事を辞めれば待つのは衰退。おいそれと仕事を辞めるわけにはいかない。それでも変わりたい。辞めたい。もうこんな生活は懲り懲りだ。潰れてしまう。辞めねばならない。辞めねばならないが辞められない。そんな時、生け贄に捧げられるのがブログだ。「俺は変わる」と人は言う。何かをやめれば自分は変わるんだという幻想に囚われ、身近なものをゴミ箱に捨てる。ブログは手頃な大きさの散り紙の球だ。投げ捨てるにはちょうど良い。 小さな何かを投げ捨てて、