アパラチコラで過ごす優雅な時間 メキシコ湾沿いの入り江に面した米フロリダ州の小さな町アパラチコラ。こじんまりした海辺のホテルに宿泊し、バーで新鮮なシーフードを味わえるほか、地ビールの醸造所もある。綿花や漁業で栄えたこの町には、グリークリバイバル(ギリシャ建築への回帰)様式の優雅な住宅が散見される。数キロの沖合に浮かぶセントジョージ島には白い砂浜が広がる。
アパラチコラで過ごす優雅な時間 メキシコ湾沿いの入り江に面した米フロリダ州の小さな町アパラチコラ。こじんまりした海辺のホテルに宿泊し、バーで新鮮なシーフードを味わえるほか、地ビールの醸造所もある。綿花や漁業で栄えたこの町には、グリークリバイバル(ギリシャ建築への回帰)様式の優雅な住宅が散見される。数キロの沖合に浮かぶセントジョージ島には白い砂浜が広がる。
震災から1カ月が過ぎ、政府は「復興構想会議」の設置を決めた。だが被災地の時間は、すべてを飲み込んだ黒い水が引いたあの日から止まったままのように見える。震災3週間目あたりから宮城県内の被災地を歩いた。自衛隊などの努力で命をつなぐ主要道が通り、家屋の約8割が流された南三陸町では真新しい電柱が立てられつつある。だが、中心部の志津川地区は見渡す限り何もない。町役場の防災施設は鉄骨がむき出しのまま無残な
アビスパ福岡について語るとき、行政との密接な関係性を抜きにはできない。福岡市がアビスパに対して委託しているアビースクールは、幼稚園、小学校、地域の子ども会など、多くのカテゴリーを含み、昨年は年間192回を記録している。そのために市が予算を組み、クラブの収入となっている。 責任企業を持たない地方クラブにとってこれは大きい。税金が投入されることによってその公益性を強く問われるが、同時に注視されることで、お上公認で地域に認知されやすい存在とも言える。 とあるJ2のクラブ経営者は筆者のインタビュー時に「うちの行政も福岡くらい支援してくれれば助かるのだが」と、うらやんだ発言をしていた。出資金、資本金以外に自治体から経済支援をもらっているクラブは少ないが、中でもアビスパは特に密な関係を保ちつつあると言えよう。 福岡にはプロ野球のソフトバンクホークスをはじめ、バスケット、ラグビーもプロスポーツクラブが林
中国漁船衝突をめぐる映像が流出した事件。映像を編集した石垣海上保安部は「流出元」として疑惑の目を向けられた。連日多くのマスコミが詰めかけ、私も現地入りし取材にあたったが、疲労感を表に出さず淡々と勤務にあたる海上保安官たちの姿が印象的だった。 映像を見た世論は、悪質な中国漁船に体をはる石垣海保の勇敢さにエールを送り、流出から1週間以上がたった今も、石垣海保には激励の電話やメールが絶えない。 「ただ、それだけじゃない」と漁師の男性(49)は言う。「石垣海保は中国だけでなく日本漁船の違反にも厳しい。ちょっとしたことでも、すぐ免許や漁船登録票を見せろと言われる。おれたちにとっても怖い連中だよ」。海保は日本の領海を守る一方で、海の秩序を守るためには国旗を選ばない。 10日未明、石垣海保は第11管区海上保安本部から中国人25人を乗せた貨物船が行方を絶つという情報を受けた。本部の巡視船が出動し、石垣海保
6月2日、北海道・夕張の病院で起きたある出来事が全国に報道された。 5月に、夕張市内の男性が首つり自殺を図って心肺停止状態となった。その男性を北海道夕張市立診療所(夕張医療センター)に救急搬送しようとしたところ、理事長の村上智彦医師が受け入れを拒否し、男性患者が死亡した、というのだ。 報道によれば、同センターは2009年秋にも心肺停止状態の自殺者の受け入れを断ったことがあり、夕張市の藤倉肇市長が今回の事態に対して「誠に遺憾」と発言したという。 報道は、センターが救急搬送を断ったことを糾弾する論調である。 しかし、そうした報道から見えてこないことは、あまりにも多い。 村上智彦医師は財政破綻した夕張に単身で飛び込み、地域医療の維持と再生のために、まさに孤軍奮闘している人物である。 そんな村上医師がなぜ救急患者の搬送受け入れを断ったのか。そもそもセンターは本当に救急搬送を受け入れるべきだったのだ
なんとも不可解に思える事件で検挙された人に発達障害があったとき、刑事手続きのあり方やメディアの報道をめぐってよく論議になる。その問題を考えてみたい。 見ず知らずの女性を刺殺した高校生が「人を殺す経験をしてみたかった」と供述して騒然となったのは10年前のこと。高校生は発達障害の一つであるアスペルガー症候群と診断された。脳に何らかの原因がある先天的な障害でコミュニケーションや相手に共感することが苦手なため、悪意はなくても相手の感情を逆なですることがある。 7年前、4歳児が裸で立体駐車場から発達障害ありとされた少年に突き落とされた事件では、地元新聞各紙が3日連続1面トップで障害名を報じ、障害者の家族や支援者からマスコミ批判が起きた。 そのころから報道は変わった。自宅に放火して家族を死なせたり、母親に毒物を盛って衰弱していく様子を観察したり、若い姉妹を惨殺したり……。これらの事件でも容疑者に発達障
辻広雅文(ダイヤモンド社論説委員) 【第71回】 2009年05月27日 「日本が感染症対策の途上国である」 厚労省の新型インフルエンザ対策の欠陥を、木村もりよ医師に聞く 厚生労働省の新型インフルエンザ対策は誤りであるどころか、犯罪的ですらある、と医師であり現役の厚生労働省医系技官である木村もりよ氏は告発する。公衆衛生学を軽視し、いまだ結核発症患者がネパール並みの日本は、感染症対策においては途上国に過ぎない。 木村もりよ医師(厚生労働省検疫官) 筑波大学医学群卒業。米国ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院疫学部修士課程終了。優れた研究者に贈られるジョンズ・ホプキンス大学デルタオメガスカラーシップを受賞。米国CDC(疾病予防管理センター)多施設研究プロジェクトコーデイネイターを経て帰国。現在、厚労省検疫官。専門は感染症疫学。 ―あなたは、メキシコで新型インフルエンザが発生した時点で、日
原付バイクを含む東京都内のオートバイ駐車違反摘発件数が、10年前と比べて68倍と激増しているが、警視庁、警察庁に対して行った情報公開によって明らかとなった。 06年6から放置違反金制度が導入され、違法駐車摘発に駐車監視員の巡回が始まった。実施当時、二輪車の駐車場整備は法律(駐車場法)が整っていなかったため、オートバイの駐車違反摘発が増えることは予想されていたが、改めてその急増ぶりに驚く。 集計では、違法駐車の摘発件数を、放置違反金制度導入以前は告知件数、その後は、告知件数と確認標章取付件数を合計したもので比較した。 その結果、東京都内のオートバイ駐車違反摘発件数は、98年に3875件で、01年までは1万件を超えなかった。02年に初めて1万3918件となった。それ以来、摘発は前年比2倍程度で増えていたが、06年6月に駐車監視員制度が導入されたとたんに10万件を超えた。07年は、1年間で26万
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