7月17日、日本の証券取引等監視委員会と中国証券監督管理委員会(CSRC)が不正摘発で連携を深めている。写真は東京証券取引所で2015年8月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai) 日本の証券取引等監視委員会と中国証券監督管理委員会(CSRC)が不正摘発で連携を深めている。証券監視委が今年6月末、相場操縦の疑いで中国在住の個人投資家への課徴金納付命令の勧告に至った背景には、両国の当局同士の交流が深まったことがあった。グローバル化した金融市場で存在感を高めつつあるアジアの個人投資家に対し、不正取引への警鐘を鳴らす第一歩になったと証券監視委は自信を深めている。 ココカラファイン株の不自然な発注、追跡の末に 「この値動き、何か不自然だな」──。3年前の2015年7月8日午前9時過ぎ、株式市場の取引を映し出すモニターを見ていた証券監視委・市場分析審査室のスタッフの1人は首をかしげた。 東