この数字は高い方が好ましいです。これで見るとドイツ銀行は世界の主要金融機関の平均(12.9%)より高いことがわかります。 自己資本の一部を調達していたココ(CoCo)債の問題点とは? 強いて言えば、ドイツ銀行は、他の欧州の金融機関の一部がそうであるように、自己資本の一部をココ(CoCo)債と呼ばれる社債で調達しています。これが問題視されています。 ココ債とは、自己資本比率が一定水準を下回るなど、引き金となる条件が満たされたとき、発行体(=この場合ドイツ銀行)の意向で、株式に転換できる社債を指します。CoCoはContingency Convertibleの略で、コンティンジェンシーとは「なにかあったとき」、つまり「有事」という意味です。コンバーチブルは「転換できる」という意味です。 したがって有事にはドイツ銀行の一存で株式に転換できるような社債というわけです。 ドイツ銀行がココ債を出したと