仙台市宮城野区で発生した仙台東署東仙台交番・警察官刺殺事件から19日で1年となるのに合わせ、刺殺された清野裕彰警部補=当時(33)=の妻と父親が心境をまとめた手記を公開した。妻は「夫が帰ってくるような気持ちになる」と打ち明け、父親は「事件の教訓と反省から、せめて再発防止を」と訴えた。 事件当日は、清野警部補と妻にとって3回目の結婚記念日だった。妻は「未(いま)だにひょっこり帰ってくるような気持ちになり(中略)ただただ夫、裕彰を返して欲しいです」と記し、警部補の死を受け入れられない胸の内を明かした。 双子の娘は当時1歳半だった。生前の警部補が懸命に子育てしていた姿を思い出し「きっと良いパパになったんだろうな。悔しくてしかたがありません」と吐露する。 「悲しい、寂しい、会いたいです」と現在の心境を率直な言葉でつづり、最後に再び「裕彰さんを返して欲しいです」と結んだ。 父親は、警部補に最後に会っ