ジュネーブとバーゼルでは、毎年数え切れないほどの新作時計が披露される。来場者たちの肥えた目を引くのは、各ブランドが開発した渾身の新作。世界初、史上最高、前代未聞……。そんな驚きの時計とは? 薄型時計の先駆者といえるのはピアジェ。60年以上も前の1957年に厚さ2mm手巻きキャリバーを開発。以後、数々のエレガントかつ実用的な薄型時計を発表し、世界中のセレブリティが愛用することになる。 近年、この薄型の分野にハイコンプリケーションウォッチで挑んでいるのがブルガリだ。2014年にトゥールビヨン(手巻き)、2016年にミニッツリピーターの極薄モデルを発表し、世界新記録を更新し続けている。 それぞれ方向性は異なるが、世界中で高い人気を誇るジュエラーとしての顔も持つ両ブランドが、美しくエレガントな薄型時計を究め続けているのは、必然といえるのかもしれない。彼らの飽くなき探究心は、これからも時計好きを驚か