ミャンマー国会は25日、与党が今月提出した憲法改正案のうち、「外国人の家族がいる人物は正副大統領になれない」とする条項の改正案を否決した。野党党首アウンサンスーチー氏が次の大統領になれないことが確定した。 スーチー氏は英国人の夫(故人)と結婚し、2人の息子も英国籍だ。2008年に軍事政権が制定した現憲法には配偶者や子などに外国人がいる人物の正副大統領就任を阻む規定がある。スーチー氏を狙ったとみられ、与党の改正案でもほぼそのまま残っていた。同氏が率いる野党・国民民主連盟(NLD)は修正を求めていた。 NLDは11月ごろに予定される総選挙で優勢とみられているが、仮に勝利しても国会で選ぶ大統領にスーチー氏を推すことができなくなった。誰を大統領候補とするかが今後の焦点になる。 スーチー氏は総選挙不参加もち… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員