米フェイスブック社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が中国・北京を訪れ、共産党の最高指導部メンバーと会見したり、中国のIT大手トップとネットの未来を語ったりした。当局の規制で中国ではフェイスブックは使えないが、厚遇した中国の思惑に注目が集まっている。 ザッカーバーグ氏は19日、共産党最高指導部でネットを含む情報管理などを担う劉雲山(リウユンシャン)・党政治局常務委員と会談。国営新華社によると、劉氏は「御社には先進の技術がある。中国企業と交流を強め、経験を分かち合ってほしい」と求め、ザッカーバーグ氏は「中国はネット大国だ。中国の同業者たちと、ネットを通してより良い世界をつくりたい」と答えた。 中国メディアによると、ザッカーバーグ氏は同日のフォーラムで、中国ネット通販最大手アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏と対談。人工知能(AI)の「アルファ碁」が世界最強とも言われる棋士を