北朝鮮は6日、米国市民のキム・ハクソン氏を北朝鮮への敵対行為を働いた容疑で、北朝鮮の法律に基づいて拘束した。朝鮮中央通信が7日、伝えた。キム氏は平壌科学技術大学に運営関係者として勤務していたという。北朝鮮が抑留する米国人は計4人になった。 同通信は「現在、当該機関がキム氏の犯罪について具体的な調査を行っている」と伝えた。北朝鮮は3日にも、同大に招請されていた米国人のキム・サンドク氏を4月22日に拘束した、と発表したばかり。 一方、韓国政府関係者によれば、北朝鮮外務省の崔善姫(チェソンヒ)米州局長が7日までに北京に到着した。崔局長らは近く、欧州などの第三国で米国の北朝鮮専門家らと面会するとみられる。北朝鮮当局者が米国の専門家と接触するのは昨年10月以来で、トランプ米政権の北朝鮮政策について意見交換する見通しだ。(ソウル=牧野愛博)