ドイツの総選挙が24日投開票される。直近の世論調査では、反難民を掲げる新興右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持率が回復傾向にあり、初の国政進出で第3党につける勢いだ。ただ、メルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟(同盟)の優位は揺らいでおらず、首相4選となる可能性が高い。 「我々は過去の過ちを二度と繰り返してはいけない。AfDは国の恥だ」。同盟と並ぶ2大政党の一つ社会民主党(SPD)のシュルツ党首は22日、ベルリンでの演説会でAfD批判を繰り返した。ナチス時代を生き延びたユダヤ人女性を招き、「AfDはナチス」と言わんばかりの演出だった。 公共放送ARDの直近の世論調査では同盟の支持率が37%、SPDが20%に対し、AfDは12%で、今年2月以来の高さだった。一時は、党幹部が戦前を正当化するような発言をしたことなどで1けた台に下落したが、再び勢いを取り戻し、3位につけている。
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