北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領に相次いで会談した韓国政府の特使団は12日、二手に分かれて中国と日本を訪問する。韓国大統領府の鄭義溶(チョンウィヨン)・国家安保室長が中国の習近平(シーチンピン)国家主席、徐薫(ソフン)・国家情報院長が安倍晋三首相とそれぞれ会談し、両会談の内容について説明する予定だ。韓国大統領府関係者が11日、明らかにした。 特使団は11日夕、米国から帰国し、文在寅(ムンジェイン)大統領と面談。文政権は4月の南北首脳会談と5月末までに開かれる米朝首脳会談で、正恩氏から非核化への行動を引き出すことを狙っている。そのためには日中と足並みをそろえることが不可欠で、両国への特使団派遣を急いだとみられる。 正恩氏はトランプ氏への非公開の伝言を特使団に託しており、日中首脳にも伝言がある可能性がある。(ソウル=武田肇)