中国広東省深圳で起きた溶接機械工場の労働争議をめぐり、従業員側の支援に駆けつけた学生ら50人余りが24日、地元警察に拘束された。従業員の支援団体が明らかにした。数千人の学生らが労働者への連帯を表明するという異例の動きに、当局は神経をとがらせ封じ込めに踏み切った。(深圳=益満雄一郎、北京=延与光貞) 労働争議が起きている工場は、溶接作業に使う機械などを製造する中国資本のメーカー。7月以降、工場の前で従業員側が抗議活動を続け、会社側との対立が深まっていた。 従業員側の支援グループによると、争議のきっかけは長時間労働や従業員への罰金制度など、不当な待遇に対する改善要求だった。従業員たちは労働組合の設立も求めたが認められず、7月下旬には抗議に加わっていた従業員が何者かから暴行を受けたうえ、約30人が警察に騒動挑発の疑いで拘束されたという。 争議への支援をネットで呼びかけた女性で、現場に集まった支援