フランス訪問中の皇太子さまは11日、パリ市内で国民議会(下院)副議長主催の昼食会に出席し、約8分間にわたりフランス語でスピーチした。今回の滞在を通じ「長い歴史の中で両国民が紡いできた強固な友好関係を実感しております」などと語り、今後の日仏友好関係の一層の進展に期待を寄せた。 皇太子さまはこれまでの日程を振り返り、グルノーブルで、日仏の研究者が協力して開発に取り組んでいる様子を視察したことから「両国間の協力が裾野を広げ、将来に向けてさらに発展しつつあることをうれしく思いました」と述べた。 現在パリを中心に開かれている日本文化紹介イベント「ジャポニスム2018」にも言及。文化芸術を通して日本とフランスが感性を共鳴させ、協働することなどを表すイベントのタイトル「響き合う魂」に触れ、こうした魂が「この先も両国をつなぐ心の懸け橋として一層強くなることを願っております」と語った。 また、先にあいさつに
北朝鮮の建国70周年に合わせて訪朝したアントニオ猪木参院議員が11日、日本に戻る経由地の中国・北京に到着し、空港で報道陣の取材に応じた。猪木氏によると、北朝鮮側は2020年の東京五輪について「参加する意向で、南北で一緒になって協力したい」などと猪木氏に伝えたという。 8日の李洙墉(リスヨン)・朝鮮労働党副委員長との会談について、猪木氏は「今、閉ざされてしまった状況で、(北朝鮮の)本音はどこにあるのかが大事」と話し、直接対話の意義を強調した。 拉致問題についてもやりとりしたと述べたが、「猪木先生だから話すけど、口外しないでくださいと言われた」と説明し、具体的な内容は明かさなかった。 猪木氏は「この状態(車いす)で行ったことに大変感動してくれた」とも語り、スポーツ交流を続けていく意向を示した。(北京=延与光貞)
中国で厚生行政を担当する国家衛生健康委員会が、「計画出産」の名が入った三つの部署を廃止していたことが11日、明らかになった。中国で約40年続く産児制限政策の大幅な変更につながるともみられる動きが、相次いでいる。 10日付で発表された同委の機構改革(7月30日に実施済み)の中で、これまであった計画出産に関連する3部署の名前が消えていた。ただ、同委全体の職務内容には、計画出産に関連する仕事も含まれている。 中国では1979年に一人っ子政策を始め、夫婦1組あたりの子どもの数を制限する計画出産を実施してきた。しかし最近は少子化が深刻化しており、2016年以降は産児制限を2人までに緩和した。それでも17年の出生数は前年を下回った。 今年8月下旬には、現行の婚姻法にある「計画出産を実行する」などの規定が、婚姻法などをまとめてつくる新たな民法草案からなくなっていると中国共産党機関紙・人民日報が報じた。こ
米ヤフーから社名変更した米アルタバは11日、保有するヤフージャパン株を全て売却すると発表した。ヤフージャパンは、米ヤフーとソフトバンクが1996年に合弁で設立したが、今回の売却で日本最大の「ポータルサイト」の源流となった企業との資本関係がなくなることになる。 アルタバは現在、ヤフージャパン株の26・82%を保有しており、ソフトバンクグループに次ぐ第2位の議決権を持っている。今回の売却で総額約4830億円を調達する見込みだ。ヤフーのブランドなどは既に別会社で管理しているため、ヤフージャパンの事業に特に影響はないという。 米ヤフーは強みだったポータルサイトが米グーグルやフェイスブックに押されて競争力を失い、中核事業を米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズに売却。その後、アルタバに社名変更してアリババやヤフージャパンの株を持つ投資会社になっていた。
移民や難民に寛容な国として知られるスウェーデンで9日、総選挙(定数349)があり、反移民・難民を掲げる極右「スウェーデン民主党」(民主党)が得票を伸ばした。与党系陣営と野党連合は、どちらも過半数に届かなかった。連立協議は難航が予想され、民主党の存在感は増しそうだ。 スウェーデン選挙管理委員会によると、集計はほぼ終わり、民主党が選挙前の49から62に議席を増やす見通しだ。オーケソン党首は開票の途中で「勝利」を宣言。「我々は今後、スウェーデンで起きることに大きな影響力を持つだろう」と語り、政権入りを目指し、他党との交渉に意欲を示した。 首相、極右との協力を否定 ロベーン首相率いる社会民主労働党は、約100年にわたり守ってきた第1党の座に踏みとどまった。ただ、得票率は過去最低で、中道左派の与党2党と、議会で協力する左翼党を加えても約4割にとどまった。 ロベーン首相は続投する意向で、政党間の協力を
中国の圧力で外交関係のある国々から次々と断交され、残り17カ国となった台湾で、関係国がゼロになることも意識した議論が出始めた。蔡英文(ツァイインウェン)総統も日米などとの「実質的な関係」を強める考えを表明。社会の受け止めが割れるなか、いかに国際空間で存在感を保つか模索している。(台北=西本秀) アフリカから53カ国の首脳らが参加して中国・北京で4日まで開かれた「中国アフリカ協力フォーラム」。この会合に唯一参加しなかったエスワティニ(旧スワジランド)は、1968年の建国以来、台湾と外交関係を結ぶ友好国だ。 3日夜、台湾外交部(外務省)はフォーラムの日程にぶつけるように、台湾の駐エスワティニ大使がエスワティニ国王、ムスワティ3世と面会したことを写真付きで発表。関係維持をアピールした。 先月、中米エルサルバドルが中国と国交を結び、蔡政権下で5カ国目の断交に追い込まれて以降、台湾メディアは「やがて
お盆すぎの8月17日、成田空港発のモンゴル・ウランバートル便に、「第22回モンゴル国際草原マラソン」に向かう日本のランナーたちが乗り込んだ。2年ぶりに出場する兵庫県加西市職員の大道行雄さん(36)は、レースのほかにも楽しみがあった。「Go(ゴー)」と名付けたラクダとの再会だった。 大会当日の19日、大道さんは最長の50キロレースに出た。山道が続くコースを、ウルトラマラソンで鍛えた健脚で走り抜いた。 勝者のたたえ方は、モンゴル流だ。大会の呼び物で、大草原を駆け抜けるハーフマラソンの優勝者には馬が贈られた。 大道さんは2年前の大会のヒーローだった。大会20回記念の100キロマラソンでトップを切ってゴールすると、優勝賞品のラクダが待っていた。「ゴー」と命名し、ラクダにまたがって歓声にこたえた。ただ、日本に連れ帰ることはできず、そのまま別れた。 再会は大会前日にかなった。滞在先のウランバートルの市
米ホワイトハウスのサンダース報道官は10日の記者会見で、トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長から2回目の米朝首脳会談の開催を求める親書を受け取ったと発表した。サンダース氏は「我々はすでに(北朝鮮側と)調整をしている段階にある」と述べ、6月のシンガポールでの首脳会談以来となるトランプ、正恩両氏の再会談の開催に向け、両国で準備を進めていることを正式に表明した。 サンダース氏は10日、正恩氏の親書について「とても心がこもった、前向きな手紙だった」とし、正恩氏が「大統領との再会談の開催と日程調整を要請した」ものであることを明らかにした。そのうえで、「我々は(再会談に)応じる考えであり、すでに(北朝鮮側と)調整をしている段階にある」と語った。 ただ、再会談の時期は「(両国間の)やりとりが今続いているので、正確な時期は特定しない。詳細が決まればお知らせする」と述べるにとど
ロシア政府主催の国際会議「東方経済フォーラム」が11日に始まった極東ウラジオストクで、北朝鮮政府が建国70年と旧ソ連との国交樹立70年を記念する「博覧会」を開催し、話題になっている。伝統的な友好関係を強調するとともに、経済制裁の緩和に向けた雰囲気作りを醸成するねらいがあるとみられる。 市中心部にある海浜公園に三つの展示ブースを設けて8日に始まった。手縫いの絵画やニンジン茶、化粧品、書籍など、国連安全保障理事会の制裁の対象外の物品を販売し、平壌の発展ぶりを強調する写真を展示。大型スクリーンでは北朝鮮の芸術団の公演が大音量で流されている。北朝鮮政府関係者によると、先週末には10万人以上が訪れたという。
国際NGO「国境なき医師団」(MSF)は10日、リビア沖で今月初旬にボート2隻が沈没し、子ども20人以上を含む100人以上が死亡したとの声明を出した。生存者の証言をもとに発表した。ボートにはアフリカ諸国から欧州を目指した難民や移民が乗っていたとみられる。 MSFの声明によると、それぞれ160人以上を乗せた2隻のゴムボートが1日にリビア沿岸を発った後、1隻はエンジンの故障、もう1隻は空気が抜けて沈没した。スーダン人、ナイジェリア人、リビア人、アルジェリア人などが乗っていたという。現場にはリビアの沿岸警備隊が駆けつけ、生存者はリビアに搬送されたという。 生存者の1人は「我々は泳げず、救命胴衣を身につけた者はほとんどいなかった」と話したという。 現場海域は、難民や移民が北アフリカからイタリアに向かうルートにあたる。国連難民高等弁務官事務所によると、今年に入って7月までに1500人以上が地中海一帯
台湾の台北市内にある日本の窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所(大使館に相当)の前で10日午後5時半(日本時間午後6時半)ごろ、ペンキが施設玄関にまかれる騒ぎがあった。地元警察は、中国と台湾との統一を主張し、旧日本軍の慰安婦問題などに批判的な政治団体のメンバーら男女4人の身柄を器物損壊などの疑いで一時拘束した。 台湾では、南部の台南市に8月、慰安婦の銅像が設置された。これに対し、今月6日、日本の民間団体が銅像撤去を求めて現地を訪問。街頭カメラの映像に、日本の団体幹部が銅像に向かって足を振り上げるような動作をする様子が記録されていた。地元メディアは「慰安婦像を足蹴にした」などと報道。ペンキがまかれたのは、日本側への抗議とみられる。 交流協会前では10日午前、慰安婦像を設置した人権団体や支援した野党国民党による100人規模の抗議活動もあり、謝罪を求める抗議文が提出された。 日本の民間団体は10
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