シャープは6月6日、プラズマクラスターイオンが致死率の高い浮遊高病原性「H5N1型トリインフルエンザウイルス」の働きを抑えることが実証できたと発表した。空気清浄化技術は多くあるが、同ウイルスへの効果を実証したのは初めて。検証を担当したのは、ロンドン大学医学・歯学部のジョン・オックスフォード教授と同氏が設立したCLP適合機関レトロスクリーン・バイロロジーだ。 シャープの「プラズマクラスターイオン空気清浄化技術」は、空気中にプラスとマイナスのイオンを放出して除菌や消臭を行う技術だ。汚れた空気中にイオンを放出すると、浮遊する臭いのモトを分解されることが知られているが、通常のイオン発生ユニットなどで生成したイオンは、空気中では非常に不安定。そこで同社は、プラズマ放電によってイオン粒子のまわりに複数個の水分子をブドウの房状(クラスター)に凝集させ(クラスターイオン化)、イオンを空気中でも安定させるこ