理化学研究所(理研)および富山大学による研究チームは、走査型トンネル顕微鏡(STM)によって誘起される分子の運動・反応の様子を予測する理論を整備し、固体表面上の分子1つ1つの性質を示す「分子の指紋」を調べる手法を確立したことを発表した。 Siを活用したデバイスにに代わる次世代デバイスの1つとして、単一分子を構成要素として用いる「分子ナノデバイス」が期待されているが、分子ナノデバイスを構築するためには、分子1つ1つを「見る」、「動かす」、「組み立てる」ことが必要となる。個々の分子を"見る"ための装置としてはSTMがあるが、STMは、nmスケールまで近付けたSTM探針と試料表面の間に電圧をかけた時に流れるトンネル電流が、2つの物体の間の距離に依存することに由来しているため、分子を凹凸として見ることしかできず、どんな分子であるかを判別する「化学分析」はできないという課題があった。そのため、STM
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