池袋テアトルダイヤで。 筒井康隆による原作の尺を押さえてきっちり100分に収めた上で、すごく豪華な映像表現をしていました。今年は『時をかける少女』もあったし筒井イヤーですね。 夢探偵パプリカが潜り込む「サーカスの夢」の冒頭シーンから、おもちゃ達が密林を、砂漠を、そして現実を浸食して大通りを練り歩く誇大妄想狂の「パレードの夢」と、華やかで不安な表現がいっぱい。そこを美女パプリカがなめらかに、夢のいろんなモチーフを借りながら飛びまわるわけで、これは目に楽しい。まさに夢の中にいるような爽快感があります。 いろんな人にも指摘されている通り、最後の決戦はちょっとそれに比べると迫力不足かも…あと、研究員たちの関係性とか、原作を読んでないと筋を追うのにいっぱいいっぱいになるやも。でも敦子や粉川の成長と変化といった新たな要素も、映画という形態によく合っていると思いました。大満足。 音楽がよかったので、平沢