昨年までは影に身を潜めたかのように、巻き返しの機会を狙っていたオリンパス。E-330ではライブビューを提案、E-500は中級クラスの機能とコンパクトさの両立を狙うなど、単発ながらいくつかの提案を続けてきたが、市場でブレイクするまでには至らなかった。しかし、日本向けに出荷が開始されたE-410は順調にセールスを伸ばし、ボディ内手ブレ補正搭載機としては世界最小・最軽量となるE-510も順調なスタートを切ったようだ。 とかく新フォーマットの成否に注目の集まるオリンパスのデジタル一眼レフカメラだが、今回の新製品2機種は、いずれもフォーサーズシステムの善し悪しといった議論を超えて、製品自身の魅力をもって市場に受け入れられている。 両機種に関して、前編では製品全体のコンセプトと開発にまつわる話、後編ではE-510に搭載された、超音波モーターを用いて4段ぶんの補正を可能にするというボディ内手ブレ補正機能