1万点余りに上る国の重要文化財の所在を文化庁が確認したところ、少なくとも国宝1点と重要文化財108点が盗難や所有者の死亡などで所在不明になっていることが分かりました。 国の重要文化財を巡っては、去年、NHKの調査で70点余りが所在不明になっていることが明らかになり、文化庁は1万524点すべての国宝と重要文化財の所在確認を進めています。 その結果、昭和28年に国宝に指定された「短刀銘国光」と重要文化財108点が所在不明となっていることが分かりました。 国宝の短刀は所有者だった東京都の男性が18年前に死亡し、所在が分からなくなっているということで、所有者が死亡したり法人が解散したりして所在不明になっているものは25点ありました。 そのほかの理由としては、盗難が33点、所有者の転居が31点、売却が3点、経緯が分からないものなども17点ありました。 文化庁は、古美術商などに情報を提供して行方を追跡