一部に「オランダ戦を捨ててデンマーク戦に絞るべし」との論調がある。元々、この意見はどこかでフィリップが強弁していたあたりから流布し始めたと記憶しているが、彼は往々にして日本の戦闘能力を低く見立て過ぎて、下手を打つ傾向があるから(以下略)。 冗談はさておき、リアリズムの視点から考えてみても、オランダ戦を「捨てる」選択は現実的ではない。なぜならば、得失点差を考慮すると、もし2点差以上で負けたとすると、1点差で負けた時よりも格段に第3戦の戦い方が難しくなるからだ。したがって、大差負けだけは避けるように、丁寧に戦うのがゲームプランとなる。そうは言っても、とても難しいミッションになのだが。 オランダの攻撃を止めるためには、大変月並みだが、ファン・ボメルとスナイデルを自由にしない事に尽きる。と書くと簡単なのだが、よほど中盤で稠密なプレスをかけ続けないと、いつか隙ができる。その隙を作らない活動を90分間