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物語に関するmetamorphのブックマーク (5)

  • 「歴史=物語」の倫理学―《痕跡》と《出来事=他者》のあいだにある「主体」について― - 過ぎ去ろうとしない過去

    歴史」をとりあえず「記述された歴史」という狭義の意味で定義してみよう。次に、この「記述された歴史」が、実際に起きた出来事としての歴史と等しいものかどうか検討してみよう。たとえば史料において、われわれは戦国時代の日には織田信長という人がいたことを知る。しかし、もちろん同時代には彼以外にも何千万ものの無名の人々がいたのであって、しかし彼らについては、われわれはおそらく永遠に知ることができない。また、「言語論的転回」*1を経た今日では実際に起きた桶狭間の合戦と史料に記述された桶狭間の合戦の間には、どんなに信頼できる史料だろうとなお、埋めることのできない差異があることは常識である。 以上のことから、「歴史」は「物語」*2であるという言説が産まれる。それはある種の人々、たとえば「新しい教科書をつくる会」のような人々にとっては都合の良いナショナル・ヒストリーを構成するための言い訳であり、このような

    「歴史=物語」の倫理学―《痕跡》と《出来事=他者》のあいだにある「主体」について― - 過ぎ去ろうとしない過去
  • 岡真理「記憶/物語」 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    私にとって岡真理は鬼門である。なぜなら、私の書きたいものは、たいてい岡さんがずっと上手に書いているからだ。いつも読みながら「どうか、私の考えていることを岡さんが書いていませんように」と祈っている。 と言いつつ、私と岡さんは決定的に、感覚が違うところがあるなあ、と思う。今回、「記憶/物語」を再読して、それを再確認した。 記憶/物語 (思考のフロンティア) 作者: 岡真理出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/02/21メディア: 単行購入: 8人 クリック: 43回この商品を含むブログ (50件) を見る 岡さんは、記憶の物語化に徹底して抵抗しようとする。むしろ、記憶とは、断片であるという。それが、首尾一貫した全体像を結んだとき、全体化されえない残余が、全体像からは捨て去られていることを指摘する。 私は、この全体像ではなく断片を重要視する傾向については批判的である。*1私は、記憶を

    岡真理「記憶/物語」 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • 願望による妄想力で自らを「扇動」する人々 - 非行型愚夫の雑記

    http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070905ic04.htm http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070906it12.htm 電車内で拳銃型ライターで遊んだ高校生が下車後に酔漢に暴行されたこの事件。初期の報道に対し「『高校生が言うことを聞かないから殴った』という誤解に基づいて」暴行した酔漢を擁護する意見が多数寄せられ、その誤解を解くために、より状況を詳細に説明した続報がなされました。 で、現在、ネットにおいて、この事件の初期の報道に「扇動」されてしまった人が、続報により「扇動」されてしまったこと自体を批判されていることに対し、「そういう風に批判している人々も続報に扇動されているのではないか」とか逆ギレしていたりする風景が見られることがあったりするわけです。 そこで、そういう風に逆ギレしている人

    願望による妄想力で自らを「扇動」する人々 - 非行型愚夫の雑記
  • いいもの?わるいもの? - ちゃずけのはてなにっき

    かなり昔に「子供に見せるアニメはジブリとディズニーだけ」と言いきられて面らったことがある。 いわく、「他のアニメーションは下品だから見せる必要がない」「子供にはいいものだけを与えたい」 そうで、アンパンマンも、ドラえもんもクレヨンしんちゃんも、その当時ははやってたセーラームーンも だめなんかー!と友達と二人で顔を見合わせた。色々こだわりのある人で、見せるアニメを限定しておけば 与えるおもちゃもおしゃれなインテリアにあうディズニーやジブリのもので統一できるんだそう、 それに日のよくあるアニメは色合いが下卑ていて子供に与えるのには不向き、と、 まあ、確かにセーラームーン系列なんかは田舎の商店街の花飾り的なけばけばしさがあるわな、 その点ジブリやディズニーは色がきれいだ。 「子供にいいものだけを選んで与えるのが親のつとめ」と、とくとくと諭されて、 それに反論できないまま、今も実は釈然としない

    いいもの?わるいもの? - ちゃずけのはてなにっき
    metamorph
    metamorph 2007/08/29
    「山ほどのクズを見て初めていいものがわかる、はじめからいいものしか与えないでいると本当にその良さがわかるとは思えない」というのは一時期納得して今もそうかもと思っているが、断定もできないなあと。
  • Something Orange -  傷口に包帯を。

    少なくとも、今まさに自分は価値の無い人間だ、自分の人生は無意味で辛いものでしかないという自己嫌悪感と戦っている人間には、自分で自分を受け入れろという言葉は、ある種の「切り捨て」でしか無いと思う。とりあえず、kaienさんがどうやって自己嫌悪感から抜け出したか、その経緯を知りたいです。 ――「「不幸」と「幸福」と」 聞きたいですか? ま、べつに話してもいいんだけれど、長くて暗くて退屈な話だよ。それに、まったく、自分でもうんざりするくらいよくある話でもある。 ぼくはふだん、日記では自分語りはしない。だって、仕事で失敗して怒られただの、今日の夕飯はチキンカレーだっただの、そんなことを書いてもおもしろくないだろうから。 ぼくの日記はエンターテインメントである。読んだひとがおもしろいと思わないだろうことを書く気はない。 ただ、まあ、今回は特別に自分のことを書いてみることにしよう。たまにはいいだろうし

    Something Orange -  傷口に包帯を。
    metamorph
    metamorph 2007/07/26
    「回復者」としての立場を自覚した上での繊細な言葉遣いに感銘を受ける。
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