デジタルの波、女性写真家の台頭などが話題となった2004年から2009年までの木村伊兵衛写真賞受賞作、および木村伊兵衛作品を展示 岡田敦「I am」より 見どころ!川崎市市民ミュージアム 学芸員 林司 1990年頃から、写真界の一番の大きな問題は写真のデジタル化でした。従来のフイルムや印画紙はハロゲン化銀を使用していることから、「銀塩(アナログ)を選ぶのか、非銀塩(デジタル)を選ぶのか」という問題を、写真家だけでなく、カメラ製造会社や、感光材料メーカーといった、写真業界全体が考えなくてはならなくなりました。プロだけでなく、一般の人々にもデジタルカメラが普及し、携帯電話にもカメラ機能がついた2000年以降、自宅のパソコンで画像を見たり、プリントしたりできるようになったため、街の写真現像店で現像を注文する必要はなくなりました。また、画像加工ソフトも手軽に扱えるようになったため、誰もが画像処理を