ハードディスクの低価格化と大容量化は相変わらず続いており、最近ではテラ(T)バイト単位のハードディスクも手軽に入手できる価格となってきた。このような大容量のハードディスクをデータのバックアップ・メディアとして使用することも増えてきている。ハードディスク全体をイメージ・ファイルとしてバックアップ保存したり、あるいはハードディスクをまるごとコピー(クローン化)して保存しているユーザーも多いだろう。 ハードディスクは時間の経過により劣化する ハードディスクは基本的にはディスク(プラッタ)表面に塗布された磁性材料の磁化状態を読みこみ、あるいは磁化の方向を制御することでデータを書き込む記憶装置である。そのため、磁性材料の経年劣化、または磁化状態の変化(劣化)、駆動部分の機械的な損傷などで、常に障害が発生する可能性がある。つまり、ハードディスクは消耗品と認識する必要があるデバイスといえよう。プラッタの
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