電気不要の手回し式洗濯機=群馬県みどり市大間々町のコノドント館 群馬県みどり市大間々町のコノドント館で、電気を使わない手回し式の洗濯機が展示されている。地元の発明家が開発、1957(昭和32)年から高崎市のメーカーが生産し、世界で約30万台が売れた。 「カモメホーム洗濯機」は直径約30センチの球状で、アルミ製。ふたを開けて洗濯物と洗剤、40〜80度の湯を入れ、ふたを閉めて密閉し、ハンドルを20回ほど回す。ふたを開けるとポン、ボンと音がして、洗濯物から汚れが落ちるという。 館長の竹内寛さんによると、湯を入れて密閉するため容器内の圧力が高まり、湯に溶けた洗剤が繊維の中に入り込む。ふたを開けると急速に圧力が下がるため、洗剤と一緒に汚れも繊維から出る仕組みという。 発明したのは、旧大間々町(現みどり市)の発明家、高月輝雄さん。発売当時の価格は4300円で、小学校教員初任給の半分程度だった。