「以前、無意識に郊外の駅で飛び込もうとしていたら周りの人に押さえられたことがありました」と、辛かった外食産業での社員時代を振り返る斉藤友彦さん(仮名)。ブラック企業に勤め、身体を壊して退社したのが東日本大震災の直前。以後、無職が長期化。一人暮らしをする部屋に訪れると、湿度が高く空気の循環の悪さを取材陣は皆、感じ取った。 「部屋というより、この辺りの気の流れが悪いと思うんですよ。隣人はゴミ屋敷だったり、建物の目の前では、よく交通事故が起こったり変質者が出たりするんですよ」 そもそもの地場が悪いと語るも、賃貸で18年はあまりにも長く住みすぎでは……。が、趣味のランニングと寺院巡りを兼ねて、ゲン担ぎグッズを購入することも。就職面接会場近くの寺院で御朱印するなど、行動にも無駄は少なく、狭い部屋も有効利用する合理派だ。 「モノを捨てることに抵抗はないです。狭くて収納が少ないので冬物の服などは毎月契約
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