東芝は20日、夏に予想される電力不足にも対応できるよう、バッテリー電源を内蔵し、停電時にも視聴可能な液晶テレビを7月に発売すると発表した。画面サイズは19型で価格は未定。 東芝は、昨年末に電力供給の不安定な東南アジアやインド向けにバッテリー搭載の液晶テレビを発売しており、日本向けに改良した。電源の切り替えはリモコンで操作でき、バッテリー使用時に最長3時間の視聴が可能になる。東芝の大角正明上席常務は「停電時に情報が遮断されてはよくないと思い開発した。32型にも拡充したい」と話した。 また、東芝は10年度に計3300万台だった液晶テレビとノートパソコンの世界販売台数を、13年度に計6000万台に高め、世界シェア10%を目指すと発表した。20日から国内でも電子書籍配信サービスを開始し、タブレット端末も6月から販売する。ハードとソフトの融合を進め、新興国市場でのシェア拡大にも注力する。【弘田恭子】