2月13日、土星探査機カッシーニが衛星ミマスに約9,500kmの距離にまで接近し、迫力のあるクローズアップ画像を撮影した。画像には、まるで映画『スター・ウォーズ』の「死の星(デス・スター)」を思わせるミマスの姿と、その表面にある巨大な「ハーシェル・クレーター」がとらえられている。 ミマスの直径は396km。その表面にあるハーシェル・クレーターは、直径約140kmで、壁の高さが約5km、クレーター内部の深さは場所によっては約10kmにも達する。カッシーニが撮影したクレーターの画像中、もっとも目を引くのは、その急斜面だ。氷で覆われた斜面の角度は24度ほどもある。オリンピックのダウンヒル(スキーの滑降競技)の選手なら簡単に滑れるかもしれないが、初心者向きではないことだけは確かである。 カッシーニが今回の接近通過で撮影した画像は、これまででもっとも解像度が高く、クレーター内部にあるもっと小さなクレ