サッカーJ1・サンフレッチェ広島のスタジアム建設問題で、クラブの久保允誉まさたか会長が7日、広島商工会議所の深山英樹会頭と懇談し、旧広島市民球場跡地(広島市中区)での建設計画や資金調達方法の詳細を説明した。深山会頭は久保氏が求める湯崎知事と松井一実・広島市長らによるトップ会談に向けて協力する考えを表明。対立していたクラブ、行政・財界側との間に、歩み寄る気配が出始めた。 懇談は同商議所(広島市中区)で非公開で行われた。クラブなどによると、久保氏は同球場跡地でのスタジアム建設(2万5000人収容)を改めて主張。建設初年度に377億円の経済効果があるとする試算も示した。 その上で、事業費140億円のうち、寄付などで賄えない45億円の調達方法に言及。今後設立する特定目的会社(SPC)が金融機関から15億円、久保氏が社長を務める家電量販大手「エディオン」から30億円を借り入れる▽SPCが発行する公募