冤罪事件の発生原因を検証〜「甲山事件」が教えること 裁判・司法の現状を市民の目で検証する……2000年6月17日(東京校)ほか この事件は兵庫県西宮市にある甲山学園という知的障害児の施設での事件で1974年に発生しました。3月17日と19日に連続して子どもが行方不明になりました。19日の深夜に園の浄化槽から二人の子どもが遺体で発見され、殺人事件としての捜査が始まりました。そして4月7日に、その園で働いている保母・山田さんが犯人として逮捕されました。しかし、山田さんは22日間勾留されましたが処分保留で釈放になったんです。実は警察は山田さんから、殺人についての自供調書をとっていたんですが、にもかかわらず釈放されるという、きわめて珍しいケースになったわけです。 翌(1975)年、山田さんは不起訴処分になりました。普通は、刑事事件としては、これで終わりのはずだったんです。 ・・・・・無罪確定まで2
月経(生理)のある女性の大多数が経験している月経前症候群(PMS)。 PMSには頭痛、腹痛、浮腫みといった身体的な症状のほかに、不安感、憂鬱などの精神的な症状も見られる。日本では精神症状の方が注目されがちで、「暴言を吐く」「暴力を振るう」「集中力を欠き仕事ができなくなる」といったことまでが、PMSの症状としてカウントされている。しかし、精神科のカテゴリーでは、日常生活にまで支障をきたすような症状はPMSではなく、月経前不快気分障害(PMDD)という別の概念で捉えられるようになってきており、治療法も確立しつつある(1)。 いまだほとんどのメディアが、多くの女性に見られるPMSと、重篤な精神症状が現れるPMDDを混同して伝えているのだが、月経と精神不調を安易に結びつけることは、女性はもちろん社会に対しても不利益をもたらす。 今回は、偏った月経観を放置しておくとどんなことが起こるか、という話をし
少し前にインターネットを騒がせていた言葉に「キモくて金のないおっさん」というものがあります。これは社会的弱者であるが権利運動とか救済の対象として想定されていない男性を指す俗語です。 このおっさんたちはどうやら非常に社会的、経済的に苦しい状況に置かれている一方で、マイノリティとして見えづらいため女性とか少数民族、セクシュアルマイノリティ、障害者などに比べると自己主張しづらい状況に置かれているそうです。「キモくて金のないおっさん」については、こうした不可視化、つまり存在が認識されていないことが問題だと考えている人が多いようです。 しかしながら、私の見るところ、文学史上にはあまたのキモくて金のないおっさんが登場します。そこで今回は私が個人的にキモくて金のないおっさん文学の名作だと思っている、ジョン・スタインベックの『二十日鼠と人間』と、アントン・チェーホフ『ワーニャ伯父さん』をとりあげ、古典がど
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