4月に亡くなった高畑勲さんが監督したアニメ映画「火垂るの墓」。公開から30年経った今そのポスターが、インターネットで話題になっています。そもそも「火垂る」の意味とは、そして取材を進めると、人々の記憶にそれぞれの「火垂る」があることがわかってきました。 (ネットワーク報道部記者 管野彰彦 伊賀亮人/岡山放送局アナウンサー ホルコムジャック和馬) 昭和63年に公開されたアニメ映画「火垂るの墓」は、野坂昭如さんの小説を原作に制作されました。 空襲で親を失った14歳の兄と4歳の妹が、2人だけで生き抜こうとするものの、力尽きていく過酷な運命が描かれていて、ポスターでは夜空に飛び交う蛍を眺める妹の笑顔と見守る兄の優しげな表情が心に響きます。 このポスターは、スタジオジブリの歴史を振り返る巡回展の一環として4月からは兵庫県立美術館で展示されていますが、インターネットには、「よく見ると上の方にB29が映っ