愛媛県を拠点にアイドル活動をしていた大本萌景(ほのか)さん(当時16歳)が今年3月に自殺したのは、過重労働やパワーハラスメントが原因として、遺族が12日、所属していた芸能事務所などに慰謝料など約9200万円の損害賠償を求め、松山地裁に提訴した。 萌景さんは中学生だった2015年7月、松山市の芸能事務所「Hプロジェクト」と契約。遺族側の代理人弁護士によると、事務所と萌景さんが結んだ契約書は、遅刻などは「制裁」として罰金が科され、報酬から差し引かれる内容だった。 遅刻は1回5000円、スキャンダルがあった場合は50万円などと細かく定められ、活動で知り得た機密以外に営業に関係する情報も「家族を含む他人に開示してはいけない」と記載。違反は50万~100万円の支払いを求められることになっていた。 萌景さんの報酬は月平均約3万5000円で、過去に何らかの罰金を取られたことがあったという。 遺族側は、萌