現在、地球に接近している「ルーリン(鹿林)彗星」。大彗星…ではありませんが、久々に彗星観てみたい!本日2月24日が地球に最接近します。ということで、観る前に予習。ルーリン彗星の見え方について個人的メモも兼ねて書きます。 【ルーリン彗星って?】 ルーリン彗星は、2007年7月に、台湾のルーリン(鹿林)天文台で発見された彗星。公転周期は数万年以上。最接近時の2月24日、地球との距離は0.41天文単位。火星よりも内側のところを通過中です。 *「天文単位(AU)」とは、地球と太陽の平均距離(149598000km,約1.5億km)を「1天文単位」とする、天文学で使われる距離の単位。 【ルーリン彗星はどこだ!】 ルーリン彗星は、地球から見ると「黄道(天球上の太陽の通り道。星占いにも出てくる黄道12星座は、この黄道上にある)」に沿って東から西へ移動しています。どう動いているのか、以下の画像でどうぞ。
梨木香歩の小説「西の魔女が死んだ」。小説を読んだのは、もう8年ぐらい前。"優しく"て"強い"梨木香歩作品の魅力に触れた作品です。昨年6月には映画化されました。まさか梨木作品が映像化されるとは思わなかった。DVDで映画版も観たので、合わせて感じたことを。 西の魔女が死んだ 梨木 香歩/新潮社・新潮文庫 中学生のまいは、学校での人間関係が原因で学校に行くのを拒否する。そこでまいは、田舎の祖母の家でしばらく過ごすことにした。イギリス人のおばあちゃんと自然の中で暮らすまい。そこでまいはおばあちゃんが"魔女"であることを知る。まいもおばあちゃんから"魔女修行"を受けることになる…。 西の魔女が死んだ[DVD] 出演:サチ・パーカー, 高橋真悠/監督:長崎俊一/角川エンタテインメント/2008 ◇映画「西の魔女が死んだ」オフィシャルサイト 森の中のおばあちゃんの家の風景がとても美しく、本で読んで想像し
カレワラ物語―フィンランドの神々 小泉 保・編訳/岩波書店・岩波少年文庫/2008 フィンランドの叙事詩・「カレワラ」の新しい本が出ました。岩波文庫で「カレワラ」をフィンランド語から日本語に訳した小泉保先生による、岩波少年文庫版。岩波少年文庫で神話・叙事詩と言えば、以前取り上げた「北欧神話」もある。これが読みやすく、北欧神話の雰囲気が伝わってきてよかった。これは期待。 「カレワラ」の原詩日本語訳を所々に入れ、物語風になっています。物語風の「カレワラ」と言えば、以前読んだ「カレワラ物語」(キルスティ・マキネン著/荒牧和子訳/春風社)もある。しかしこちらは完全に物語。原詩はどこにも出てこない。私が今まで原詩を読んだのは、シベリウスの「カレワラ」に基づく作品…「クレルヴォ」や交響詩「ルオンノタール」などの日本語訳歌詞のみ。ようやく原詩を味わえた。読んで、とても美しく躍動感があると感じた。大気の乙
結城浩さんの数学小説「数学ガール」に興味がある。しかし、数ページ読んで挫折してしまった。数式がさっぱりわからない。高校の数学?ほとんど忘れた…。そんな時、この小説が「ふたつのスピカ」も連載している月刊漫画誌「コミックフラッパー」でコミカライズされて連載されていることを知った。漫画なら…。そんな希望を持って、手に取った漫画です。 数学ガール 上 結城 浩:原作/日坂 水柯:作画/メディアファクトリー・MFコミックス/2008 高校生で数学が好きな"僕"は、数学に非常に詳しく、数学をこよなく愛するミルカさんに憧れている。"僕"とミルカさんは毎日放課後、図書室で数学の問題を解き合う。一方、"僕"は後輩テトラちゃんに数学を教えている。"僕"を慕うテトラちゃん。ミルカさんは"僕"をどう思っているんだろう?テトラちゃんが"僕"に伝えたいことは何なのだろう?ほのかな想いと、数式と論理がめぐる。 漫画だと
以前、「大人の科学」のガリレオ式望遠鏡(接眼レンズが凹レンズ、対物レンズは凸レンズの望遠鏡。視野が狭いため、現在の望遠鏡ではほとんど使われていません。)を作ったのですが、またしてもガリレオ式望遠鏡作成キットを見つけました。 *情報元:世界天文年2009 落ち穂拾いブログ:MUJINON? なんと、あの「無印良品」で。無印が望遠鏡?これは作ってみるしかあるまいと思い、無印へ。クリスマス向け商品だったため現在店舗での一般発売はされていないようですが、処分品とのことでワゴンセールで安く買えました。最後の一個、ラッキーでした。 *以前の記事:「大人の科学」ガリレオの望遠鏡を作ってみた ◇無印良品ネットストア:紙管・望遠鏡 4.5倍ガリレオ式・組み立てタイプ
N響の「第九」も観終わり、2008年ももうすぐ終わりです。今年も沢山の本を読んできました。今年読んで強く印象に残った本をまとめリストアップしつつ、読んだ感想やその本にまつわるエピソードなど、今年を振り返りたいと思います。ランキングではないので、印象に残った本の冊数も設定していません。 ◆天文学者はロマンティストか? -知られざるその仕事と素顔 今年は、私にとって天文・宇宙関係で大きく発展した年でした。天文学に関する講座や星空観望会に参加したり、そこから新しい仲間が出来たり。天文・宇宙の楽しみ方が一気に広がりました。自分が楽しくだけじゃなく、興味を持ったことについてこのブログで記事にしたり、体験したことを友人に話して紹介したり。この本で「天文学はみんなの科学」という言葉が出てきたが、まさにそれを実感した一年でした。天文・宇宙・科学への興味が、私たちの心、文化を豊かにしてくれる。来年は「世界天
NHKでドラマ「七瀬ふたたび」が放送されているのを観て、七瀬シリーズに興味を持った。連続ドラマを見続けるのがどうも苦手なので、原作本を。 家族八景 筒井 康隆/新潮社・新潮文庫 七瀬はお手伝いさんとして、あちこちの家を渡り歩き住み込みで働いている。実は七瀬には、他人の心が読めてしまうテレパス能力があった。勤め先の家庭で家族の心を読み、家族の心の深層に迫ってゆく…。 読後、怖くて怖くてたまらなかった。最後が「亡母渇仰」という、最も救いの無い作品だったので、余計に恐怖を感じてしまう。この本を夜読んだら、きっと私は眠れない…。 他人の心が読めてしまう「テレパス」の能力。他人が思っていることが読めたら、色々と便利なんだろうなと思っていた。だが、ドラマ「七瀬ふたたび」を見て、「テレパス」であることは本当に便利なのか、幸せなのかと考え込んでしまった。この「家族八景」を読んでも、同じことを思う。誰かが考
「おかあさんといっしょ」や「みんなのうた」など、NHK教育と切っても切り離せない存在だった作曲家・福田和禾子(ふくだ・わかこ)先生が亡くなられました。66歳、あまりにも急すぎます。 ◆朝日新聞:「北風小僧の寒太郎」 作曲家、福田和禾子さん死去 福田先生の曲といえば、「北風小僧の寒太郎」もそうだし「赤鬼と青鬼のタンゴ」、おかいつだと「そうだったらいいのにな」「はみがきじょうずかな」「イカイカイルカ」「はるかぜ電話」…挙げ始めたらキリがない。 ◆福田先生のおかいつでの作品一覧(「おかあさんといっしょ UNOFFICIAL FANCLUB」より) だいすけお兄さん・たくみお姉さんのデビュー曲である4月の歌「はじめて はじめまして」も福田先生だった。これから、2人のためにまた曲を書いてくれるのだろうなと思っていたのに。2006年の夏の特集では、ゆうぞうお兄さん・しょうこお姉さんと一緒にステージに。
昨日、2008年10月1日でNASAは設立50周年を迎えました。旧ソ連のスプートニク打ち上げを受け、アメリカもNASAを設立し、本格的に宇宙開発に取り組むようになったのです。設立後しばらくは失敗が度重なり、旧ソ連のあとを追うのに必死だったが、ジェミニやアポロで一気に躍進。無人探査機もボイジャーやヴァイキングなど、太陽系のあちこちへ。宇宙誕生の謎に迫るCOBEやWMAP、星々の鮮明な姿を見せてくれるハッブル宇宙望遠鏡など、天体観測衛星も活躍。そして現在、ISSに火星探査機「フェニックス」に…。こんなに成果を出したのに、まだ50年しか経っていなかったことに驚いた。50周年おめでとうございます。今後も、宇宙のワクワクするようなプロジェクトや探査結果を楽しみにしています。 そんなNASAの50年の歴史を学べる特集サイトが出来ました。 ◇50th Anniversary of NASA(英語のみ)
音楽評論家のロラン=マニュエル氏と若手ピアニスト・ナディア・タグリーヌ嬢が音楽に関して徹底的に語り合う「音楽のたのしみ」シリーズ第3巻。ロマン派~現代までの音楽史と、宗教音楽について取り上げます。 第1巻:音楽のたのしみ1 音楽とはなんだろう 第2巻:音楽のたのしみ2 音楽のあゆみ ―ベートーヴェンまで 音楽のたのしみ (3) ロラン=マニュエル/吉田秀和:訳/白水社・白水Uブックス バロック、古典を経て、ロマン派の作曲家とその作品へ。私にとってようやくイメージしやすい時代へ。しかし、同じロマン派でも音楽はどんどん多様化する。シューベルトやシューマン、メンデルスゾーン、ショパン、リスト、ワーグナー、ブラームス…同じ時代の作曲家でも、その作品のタイプも、作曲家の考えていたことも全く異なる。その異なるタイプの作曲家に対して説明するロラン氏と、そのロラン氏の話に果敢に突っ込みを入れるナディア嬢。
このブログで、「ピタゴラスイッチ」のことを取り上げるのは初めてだと思う。NHK教育テレビの子ども向け(実際は幼・保向け学校放送)番組の中で、これほどぶっ飛んだ、かつ濃い内容の番組はないと思う。初回放送を観た時、本当に衝撃的だった。だが、社会人になると放送時間の関係でなかなか観ることが出来なくなり、時々朝・夕放送の「ミニ」を観る位。あまり観てはいないけれども、大好きな番組です。「きょうのロボット」はお気に入りのコーナーだったなぁ。 その「ピタゴラスイッチ」。「いつもここから」の2人が奇妙な動きをする「アルゴリズムたいそう」「アルゴリズムこうしん」。現在放送中の「アルゴリズムこうしん」がとんでもないことになっている。1学期はいつここの2人だけで、体操・行進をするのだが、2学期からはあちこちに出張して様々な人と体操・行進をする。これまでだと、NHKアナウンサーとかJリーガーとか忍者とか…。テレビ
少し前に、はてなブックマークでこんな記事が話題になっていました。 ◆はてな匿名ダイアリー:ソ連宇宙オタが非オタの彼女にソ連宇宙世界を紹介するための10機 非常に濃くて面白かったwヒロイック的なイメージのアメリカ宇宙世界もいいけど、細かいことにはこだわらずシンプルかつ実用的でタフなソ連・ロシア宇宙世界も好きだ。ソユーズは本当にタフで安定性があるし、ミールもいろいろあったけど、宇宙開発史の中で忘れられない存在。エネルギアなんてとんでもないロケットもあったし、結局有人探査は出来なかったがアメリカに先駆けて月探査を行った「ルナ計画」も印象的。ちなみに、私はルナ17号・21号に搭載された世界初の月面無人探査機「ルノホート」が好きです。 ルノホートは、こんな探査機です。食玩「王立科学博物館 第1展示場」より「赤いロボット」ルノホート1号 前置きはここまでにして、この「ソ連宇宙オタが~」の記事の中に、何
PCが壊れるかなり前に、青森県三沢市にある「青森県立三沢航空科学館」に行ってきました。5年前にオープンした、比較的新しい科学館。しかも展示の中心は飛行機。面白そうです。 ガラス張りのカッコイイ建物です。 この三沢航空科学館の隣には米軍基地や自衛隊の三沢飛行場も。三沢飛行場からは戦闘機がびゅんびゅんと飛び立っていました。戦闘機が飛び立つところを見たのは初めて。エンジンの物凄い音に圧倒されていました。 この三沢市は、1931年、世界初の太平洋無着陸横断飛行を成し遂げた「ミス・ビードル号」が飛び立った地。そのミス・ビードル号をはじめとした歴史に名を残した飛行機に触れ、科学体験もできるのがこの科学館のコンセプト。展示も飛行機と科学体験のコーナーに分かれています。
昨夜、スペースシャトル・ディスカバリー号は国際宇宙ステーションでの作業を終えて、ISSとお別れ。帰途に着きました。「きぼう」入室のあとについて簡単にまとめたりメモしたりします。 ◇室内保管室からの荷物運び 3月のSTS-123・1J/Aミッションで取り付けられた室内保管室から、室内実験室に取り付ける実験ラックなどを運び込みます。 入室の翌日、「マツイ55」のTシャツを着て作業中のギャレットさん。ダメだ、オモシロすぎるw 実験ラックを付けた後は、何も無かった状態よりはやはり狭くなってしまった。でも、会見で10人入ってもあまり狭く感じないのは、それなりの広さがあるからかな? ◇船内保管室を実験室に取り付け ISSの「ハーモニー」に仮置きしていた船内保管室を、当初の取り付け場所である船内実験室の上に取り付け。作業中寝てて見れなかった…。詳しくは飛行7日目ハイライトで。 ◇船内実験室のロボットアー
ドリトル先生シリーズ第7作。いよいよ月3部作です。待ってました!! ドリトル先生と月からの使い ヒュー・ロフティング/井伏鱒二:訳/岩波書店・岩波少年文庫 最初から月の使いがやってくるのかと思いきや、前半は違うお話ばかり。でも、読み進めて後半になると、その前半でのお話が後半への伏線であることが判明。そして前半と後半・月から使いがやってくる部分への橋渡しとなる部分…ドリトル先生が新しい旅を始めるために、候補地を選ぶシーンの緊張感と言ったら。 この「月からの使い」の時代は、「ちょうどそのころ、モールスの電信機械の実験が、世間の人の注目をあびているところでした」(98ページ)の部分から1840年代ごろと推定できる。また、ドリトル先生シリーズが書かれたのは第1次世界大戦後。その頃はまだ宇宙開発は始まっていないが、ジュール・ヴェルヌの「月世界旅行」は既に出版され、ツォルコフスキーやゴダードはロケット
今朝6時2分、スペースシャトル・ディスカバリー号が無事打ち上げられました。夜中2時頃、クルーがNASAのバスに乗り込むところから観ていましたが、今回もサクサクと作業が進み、予定通りの打ち上げ。快晴の空へまっすぐ飛び立つシャトルが、とてもきれいでした。 軌道に乗った後、シャトルのペイロードベイを開けたところ。「きぼう」船内実験室とロボットアームも写ってます。そして背景の地球。きれいだ。 打ち上げの際、外部燃料タンクの断熱材がはがれてシャトルオービターに当たったらしい。本来は2日目に、シャトルのロボットアームにセンサーをつけて機体の検査を行うのですが、「きぼう」実験室が大きく載せられないので、そのセンサーつきの延長アームを前回STS-123で国際宇宙ステーションに置いてきてしまいました。なので、本格的な検査はISSとドッキングする3日目以降になる予定。何も異常がないといいな。 このディスカバリ
大人になってから読む"「ドリトル先生」シリーズ"。第2作目です。 ドリトル先生航海記 ヒュー・ロフティング/井伏鱒二・訳/岩波書店・岩波少年文庫 ドリトル先生は相変わらず動物たちの診察と、先生自身の研究で大忙し。そんなドリトル先生のもとへ、トミー・スタビンズ少年がやってくる。怪我をしたリスを保護し、そのリスの手当てをして欲しかったからだ。トミーはドリトル先生が動物の言葉を理解し話せること、ありとあらゆる生き物の研究をしていること、そしてその研究のために世界中を旅していることを聞き、ドリトル先生の助手になる。ドリトル先生は貝の研究をしていたが、その手がかりを南米に住むインディアンの博物学者・ロング・アローに学びたいと思っていた。しかし、ドリトル先生に使われてロング・アローを探していた紫ゴクラクチョウは、ロング・アローが行方不明になっていると告げる。ドリトル先生とトミー、動物たちは船でロング・
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