遺体の感染検査、保健所拒否相次ぐ 法医学者依頼に―独自実施の大学も・新型コロナ 2020年05月07日13時33分 亡くなった人の死因を調べる全国の大学の法医学教室などが今年1月以降に扱った遺体で、新型コロナウイルス感染の有無を調べる検査を保健所に拒否される事例が相次いでいる。独自に検査を始めた大学もあるが、法医学者は「遺体でも感染の有無は重要な情報で、検査を徹底する体制を国が整備すべきだ」と指摘する。 【図解】新型コロナウイルス 都道府県別感染者数・死者数 日本法医病理学会は4月、全国約80の大学や機関に所属する法医学者らにアンケート調査を実施。26機関が回答し、1月下旬以降、保健所に依頼した遺体のPCR検査を断られた事例が12件あることが分かった。 ある機関では4月上旬、自宅で死亡していた1人暮らしの70代男性を解剖した。関係者の証言で、男性は数日前から微熱があったことが判明したため、