こ、こんな本のタイトルずるい…ホイホイされてしまう…! というわけでホイホイされて読んでみた。「ハトはなぜ首を振って歩くのか」。タイトルどおりそのまんまな内容で、鳥の身体の仕組みや習性、種による首の振り方や理由など盛りだくさんな奥の深い世界をじっくり楽しめる本である。 岩波科学ライブラリー ハトはなぜ首を振って歩くのか - 藤田 祐樹 結論から言うと、あれは歩いている時に見えている世界を動かさないためである、という。 鳥類は眼球を動かしにくい。そして体が小さい。歩くと体が前後運動をしてしまうので、視界も大きく前後に動いてしまう。これだと近くが見えづらい。なので、歩くのに合わせて頭をふることで、見えている世界が揺れ動かないように調整しているのだという。 これは、判ってしまえば「おおう…なるほど…」である。 ちなみに同じく首をふって歩くニワトリは、身体をつかんで揺さぶると、身体の動きと反対にな